さて、年末に出た「道路交通法改正試案」。
マスコミ報道では、その他として小さくあつかわれている項目が、
じつは、歩道を流血の修羅場にする恐怖の大魔王なので、
パブリックコメントで「反対」だよと意思表示しました。
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●僕がやったこと
1.まず、警察庁のサイトで「道路交通法改正試案」全体を読みます。
pdfファイルです。http://www.npa.go.jp/comment/kouki2/20061229.pdf
試案の中身は、4つにわかれています。
「1 悪質・危険運転者対策の推進」
「2 高齢運転者対策等の推進」
「3 自転車利用者対策の推進」←これに注目。
「4 被害軽減対策の推進」
2.問題の項目は?そう。めだたない「3 自転車利用者対策の推進」ですね。
とくに、pdfの9-10Pめの「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」です。
3.他の項目はいいじゃん、なんだけど、
「一部をのぞいて賛成します」「一部を除いて賛同します」とかパブリックコメントするとダメ。
試案全体に賛成なのね、とされてしまうから、賛成と書くとダメです。ぜったい。
それから、「見直し」もナシかなあ。どう見直すかわからない人たちだし。
3は、全面削除、トルツメ、なかったことにする。これ以外にないでしょう。
●あなたにもできること
僕のパブコメは、こうです。(ヒキタさんのとほぼ一緒です。笑)
コピペして巻末のアドレスに送付してもらって、ぜんぜんかまいません。
1分かかりません。おシゴト中でもだいじょうぶ (まずいか・・・)
↓
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【タイトル】
「道路交通法改正試案」に対するパブリックコメント
氏名 (*法人又は団体の場合は、その名称及び代表者の氏名)
連絡先 (*住所、電話番号又は電子メールアドレス)
*パブコメ応募要項には「ただし、氏名及び連絡先の記載は任意です」とあるけど、書いたほうがいいでしょう。
【本文】
道路交通法改正試案の「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」の項目をぜんぶ削除してください。
ここに書かれた自転車の車道通行の原則維持、無秩序な歩道通行の是正は、今の道交法法でもできること。これを考慮すれば、この項目の目的は「自転車が歩道を通っていい条件をひろげて、その枠を法律で決めること」です。
これは国民の福祉と日本の国益に明らかに反するものです。全面削除してください。
理由1.
自転車と歩行者の事故が10年で4.6倍と急増しているのに、自転車の歩道通行条件 をゆるめるのは、まったく矛盾しています。今でも自転車が無秩序に歩道を通っているのに、条件をゆるめれば、もっと無秩序になり混乱が増すばかりです。
理由2.
「警察官等が危険だと判断した場合には、歩道から下りなくてはならない(指示に違反した場合には、処罰の対象となります)」とありますが、当の警察官が乗る自転車でさえ歩道を無秩序に走る現状では、実効性はまったく期待できません。
理由3.
高齢化が進む今、歩道を歩く高齢者がますます増えることが予想されます。自転車を歩道に上げる条件を緩和すると、この高齢者と自転車の事故を今以上に誘発することになり、国民の福祉を大いに損ねます。
理由4.
今でも障害者(中でも視覚障害者)にとって歩道を走る自転車は多大な脅威です。これを助長することは断じて許されません。
理由5.
環境問題解決の世界の潮流に逆行し国際社会における日本への信頼をいちじるしく低め、国益を大いに損ねます。
※環境問題という観点でも、車道をスピーディに移動できる自転車はCO2を排出するクルマ に代わる交通手段としてきわめて有効です。
にもかかわらず、この試案が「踏まえる」こととした「自転車の安全利用の促進に関する提 言」には、<第4-2-4「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転 車通行を禁止することなどの措置を講ずること」>と書かれており、これは自転車の車道走 行を大いに阻害します。その結果、さらなる環境悪化を招き、世界の潮流に逆行します。
車道が危険であるのなら、危険でない車道にするべきです。
理由6.
本試案は、道路シェアの再構築というヨーロッパ諸国では真剣に取り組んでいる課題にまったく言及されておらず、過度のクルマ依存社会をさらに助長するものとなっています。
理由7.
本試案が「踏まえ」ることとしている「自転車の安全利用の促進に関する提言」は、わずか6ヶ月、わずか6回の会合で提出されたものでしかなく、交通行政、中でも自転車行政に対しての深い思索、真摯な取り組みに、明らかに欠けていると言わざるをません。
理由8.
およそ30年間続いた実質上の自転車歩道政策により、我が国においては、車道を児童、高齢者などが自転車通行するのが困難になりましたが、そのことは今後、欧米諸国のように、自転車レーンの整備などで補完するべき事柄です。
歩道通行の緩和は、本末転倒です。
いずれにせよ、試案の「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」は、深く考えているものとはまったくいえず、自転車問題をより悪化させるもの。法案となるに値しません。
これを削除してください。
本文以上
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●送り先はコチラ
koutsukyoku@npa.go.jp
※件名にパブリックコメントと必ず記入すること。
〒100-8974
郵送東京都千代田区霞が関2-1-2 意見提出先 警察庁交通局交通企画課法令係 パブリックコメント担当
FAX 03-3593-2375
※1枚目にパブリックコメントと必ず記入すること。
平成18年12月29日(金)から意見提出期間
平成19年1月28日(日)までの間(必着)
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