人気ブログランキング | 話題のタグを見る

誰かいないか。いい自転車屋になりたい若い人は?

1941年生まれのその人にいま必要なのは、若い弟子だ。
誰かいないか。いい自転車屋になりたい若い人は?_a0091314_19382495.jpg

1963年、ロードレースのナショナルチーム強化選手になった。
翌年の東京オリンピックを走る予定だったが、残念ながら選考に漏れた。
自転車の組み手になろうと決意し、 75年に自分のショップを持った。
以来、ずっと立川市某所でショップを維持してきた。

その人のモットーは、シンプルだ。
身体にフィットした自転車に乗って欲しい。それだけ。
それさえあれば、誰だって300kmを走破できる。
人には、その能力がもとから備わっている、という。

身体にフィットさせて組み、経験やスキルにあわせて
適切にフィッティングすれば、軽くラクに走れるようになる。
どこも痛くなくなる。

ロードバイクもママチャリも変わらない。
どれだけラクに軽く走れる自転車か。それだけがものさし。

全国から、トップブランドのフレームで
組んでくれというオーダーが入る。

いま、体調がすぐれない。
自転車を組むときに時間がかかる。
ショップ内をかたずけようにもむずかしい。

店内には、メーカーから送られた段ボールが
かたづけられないまま以前より増えている。

段ボールのむこう側に見える天井から
デローザが吊るされている。コルナゴも。
ベルギーのリドレー、バッソ、サーヴェロ。
もちろんジャイアントだってある。

その人のノウハウとスキルには、若い手が必要だ。
今その人の弟子になることは、
唯一無比のそのノウハウとスキルを手に入れることだ。

地元誌に紹介しようとしたら、その人に断られたのだ。
自分のやりたい夢とともに紹介されたい。
しかし今その夢を叶えるには体調が着いていかない。
今はだめだ。語るだけの自転車屋にはなれない。

だから、その人に内緒で勝手に書いてます。
怒られるかもしれないし嫌われるかもしれない。
なにしろ頼まれてすらいない。
でもこれだけは絶対にいえる。
彼に必要なのは体調の回復はもちろん、
彼を手伝う情熱をもった若いショップスタッフだ。

スタッフというよりも、むしろ弟子だね。
その人のノウハウとスキルと情熱を受け継ぐ後継ぎだ。
仕事は、まずショップを片付けて、自転車をきちんと
展示できるショップの姿を取り戻す事だ。

その後は、夢のような毎日が待っている。
(保障はしない。)

誰かいないか。自転車屋になりたい若い奴は?
その後はどうなるかわからないが、ショップに連れて行き
その人とつなぐことはできる。


by nob06 | 2014-09-27 19:17 | 好きなショップとか | Comments(0)